パニック・シアター閉店のお知らせ

前回公演「トッケイと華」の際は大勢のお客様にご来場頂き、また御好評頂き、主宰者冥利に尽きる舞台でした。心より御礼申し上げます。
さて、大変残念なお知らせをせねばなりません。
1980年、池袋文芸坐(現・新文芸坐)の小劇場ル・ピリエで旗揚げして43年の間、活動を続けて参りましたパニック・シアターを、この度店仕舞いさせて頂きます。

私、この春大病をして1ヶ月間入院致しました。退院してもなかなか体調が戻らず、加齢もあって(70歳になりました!)、今までの様な活動がままならなくなり。またその他にも様々なマイナス要素が重なり、これ以上の継続は無理と判断致しました。

思えば最初は文芸坐の多大な御協力を賜り、その後渋谷のジァンジァンでも公演させて頂き、そしてある時期から下北沢の本多劇場グループさんの御支援を仰ぎ、そのまま今日まで、下北沢の小劇場で本当に長い間、活動させて頂きました。どの劇場にも今、熱い熱い感謝の想いを抱いています。

パニック・シアターは主にフランスとイギリスの翻訳劇、そして私の書き下ろしの台本と、2本柱で上演を続け、その間に湯浅芳子賞、小田島雄志賞も頂きました。皆様の応援のお陰です。
これまで関わってくれた本当に大勢のキャスト、スタッフ、支持して下さった関係者の皆様、そして何より…御来場下さり、応援して下さった観客の皆様、本当に本当に長い間ありがとうございました!

私は今後も演劇に関わって生きて行きますが、プロデュース公演活動にはここでピリオドを打ちます。
パニック・シアターの数多い上演作品の中で、どれか1つでも皆様のお心の中に微かに、何かの温かさを残しているものがあったら…これ以上の喜びはございません。
もう一度、本当にありがとうございました!

※尚、このホームページは、今後も閲覧可能です。

パニック・シアター 中村まり子