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長嶺ヤス子の情炎のゆくえ

−艶歌を舞う−

長嶺ヤス子が、長年暖めてきた“女の情念と葛藤”を表現する演歌に歌舞伎座で挑戦!

構成:滝沢いっせい
振付: 池田瑞臣


チラシは写真をクリック

2008年3月27日(木)
19:00開演
歌舞伎座
TEL.03-3541-3131

入場料●全席指定 \15,000(S席)、\10,000(A席)、\5,000(B席)
         \2,000(C席)
チケット問合せ●TEL:03-3384-7531(長嶺ヤス子事務所)


情報問合せ●TEL:03-3419-6318(K・企画)

<踊り>
●長嶺ヤス子
●坂東鼓登治
●おどりの空間
  西崎絵壬乃
  水木紗那
  西崎華江
  坂東鼓戸紫
  花柳曄沙代
  藤間翠也
  西崎藤姫
  鈴木千早也

<キーボード>
●栗本 修

歌舞伎座で演歌を・・・長嶺ヤス子

歌舞伎座の原点は河原乞食から始まったものです。
歌舞伎座は大衆的な華やかさの奥底に芸人本来の悲しみを秘めていると思います。
演歌は日本人の心の底の真実を唄いあげたもので、私たちの人生、その生きる悲しみそのものです。
都会の喧騒のど真ん中にある歌舞伎座のたたずまいをみる時、私は永い歴史に培われ、ある時は虐げられた芸人の苦しみとその生きる力が見えるのです。
そして、演歌と踊ることを私の使命と感じる私は、演歌だからこそ歌舞伎座で踊りたいと思うのです。
河原乞食の流した血と涙が、今、五木寛之先生から「たった一人残った河原乞食」と言われている私の踊り手としての苦しみ生き様がどうしても歌舞伎座に結びついてしまうのです。
20年前初めて渋谷にあった「ジァン・ジァン」で演歌によるリサイタルをして以来、浅草SHOW HOLL、銀河劇場などで踊り、そして俳優座劇場でも18曲踊りました。
その際、京都からわざわざ来て下さった山哲先生に『演歌こそ歌舞伎座で踊るべき』と温かいお言葉を頂き歌舞伎座で踊る夢を持った次第です。

演歌こそ歌舞伎座で・・・山折哲雄

長嶺ヤス子さんが、歌舞伎座で「演歌」を踊りたい、と熱望していることに私は共感しています。
今日、われわれの社会では「歌は空を飛ばなくなった」と私は思っておりますが、その理由の一つとして、今日の日本の歌が伝統的な芸能の心を失い、生命の呼吸ともいうべき語りのリズムを失ってしまったからではないか、と考えています。
そういう状況を考えますとき、今日の日本人に愛されている「演歌」の最良の作品が、かつての声明、浄瑠璃、そして説経節や御詠歌などの流れにしっかりつながっているということがわかります。
こんど長嶺さんがその「演歌」をテーマに、これまで歩んできた踊り手としての一切の経験と情熱を注ぎこんで歌舞伎座の大舞台で踊りたいといっているのです。もしもこれが実現されますと、わが国の芸術の歴史において画期的な試みになるであろうと確信いたし、ここに推薦の言葉を書かせていただいた次第であります。

<予定曲目>
★夜桜お七

★おんな道
★天城越え
★飢餓海峡