山谷初男 下北沢リサイタル


「はっぽん」の愛称で親しまれ、 故・寺山修司の天井桟敷、蜷川幸雄や美輪明宏演出の舞台、仲代達也率いる無名塾などで名脇役として活躍してきた個性派俳優・山谷初男が演劇の街・下北沢で初のライブを行う。
寺山が稀代の歌い手と惚れ込み全曲作詞・構成したアルバム『山谷初男の放浪詩集 新宿』からはもちろん、劇中歌・猥歌・シャンソン・心に沁みる秋田弁の朗読に至るまで、その魅力に陶然とする一夜限りのリサイタルです!

<出演>
山谷初男

はっぽんバンド
 木村健太郎(バンドマスター・ピアノ) 
 幡手康隆(ギター)
 宇野未祐紀(バイオリン)
 林正男(ベース)

2009年5月15日(金)19:00

会 場◆北沢タウンホール
    18:30開場 19:00開演
入場料◆前売3500円/当日3800円(全席指定) 
<チケット取扱>
イープラス●http://eplus.jp/sys/main.jsp
北沢タウンホール●TEL:03-5478-8006
照明:佐瀬佳明/音響:山本哲哉(株式会社ムーヴ)/制作:菊地 廣/制作協力:川井麻貴
主催:永島成郎/K・企画/共催:北沢タウンホール(アクティオ株式会社)

<山谷初男プロフィ−ル>

本名八男。
1933年12月19日秋田県角館町(現仙北市)生まれ。
角館北高校(現在角館高校)卒。
上京後画家を目指すが、東京芸大の試験前に見た「東芸」の舞台に感動してそのまま入団、「自由劇場」などを経て63年に小沢昭一らが結成した「俳優小劇場」に入るも下積み生活が続く。
66年に偶然出会った若松孝二に誘われ映画『胎児が密猟するとき』に初主演、以後『性の放浪』(‘67若松孝二)『裏切りの季節』(’66大和屋竺)『性地帯/セックスゾーン』(68足立正生)などのピンク映画に数多く出演し異彩を示し始める。
「俳優小劇場」所属の一方、寺山修司の天井桟敷にも客演し、『毛皮のマリー』(67)の準主役を皮切りに『大山デブ子の犯罪』(67)『犬神』(67)『新宿千一夜物語』(68)などに出演。
73年から放映したNHKのドラマ『国盗り物語』の赤兵衛役で広く知られるようになり、その後は蜷川幸雄や美輪明宏演出の舞台や映画・ドラマなどで名バイプレーヤーとして印象深い役柄を演じつづけている。
近しい人には「はっぽん」と呼ばれるが、これは秋田弁で「はつ坊」をあらわす「はっぽ」を小沢昭一が「はっぽん」と間違えたことからついたあだ名。現在、舞プロモーション所属。

【その他の主な出演作】
(舞台)
『セチュアンの善人』(‘68)(自由劇場)『ロミオとジュリエット』(‘74 )『オイディプス王』(2002)(以上蜷川幸雄演出)『愛の讃歌』(2000美輪明宏演出)『ドン・キホーテ』(2007-2008無名塾)ほか多数。今後の出演作に『マクベス』(無名塾 能登演劇堂2009年9月18日-11月15日)が予定されている。
(映画)
『ケチまるだし』(64不破三雄)『いのちぼうにふろう』(71小林正樹)
『八月の濡れた砂』(71藤田敏八 )『日本妖怪伝 サトリ』(73東陽一)
『四畳半襖の裏張り』(1973神代辰巳)『天城越え』(83三村晴彦)『火宅の人』(86深作欣二)『泣きぼくろ』(91工藤栄一)『キッズ・リターン』(96北野武)『どろろ』(2007塩田明彦)ほか多数。
故・寺山修司の天井桟敷、無名塾、蜷川幸雄や美輪明宏演出作品などで名脇役として活躍してきた個性派俳優・山谷初男さん。アングラ演劇華やかなりしころの新宿では伝説の歌い手でもあり「山谷初男という一人のボヘミアンを水先案内人とした、新宿放浪地誌」という『山谷初男の放浪詩集 新宿』を自ら全曲作詞・構成した寺山修司をはじめ(作曲はあがた森魚・田中未知)、今日にいたるまで多くの人から熱狂的に愛されてきました。
そして2009年、かつての新宿と同じく演劇の街として多くの演劇人をひきつけるここ下北沢で初めて、山谷初男さんのライブが行われることになりました。上記『放浪詩集新宿』からはもちろん、山谷風アレンジを加えたシャンソン、一番好きな歌手という浅川マキの名曲、出演した舞台や映画の劇中歌、艶歌、秋田弁による心にしみる朗読、演劇・映画にまつわるトークまで盛りだくさんの内容です。山谷初男さんの存在感に陶然とする一夜限りのリサイタル、乞うご期待!!