アデレード・フェスティバル凱旋公演

Collaboration of dance and reading
作・演出:湯澤 公敏(ここかしこの風)

AOI

「女人源氏物語」という本の中の「葵」の章を読んだとき、
そこに書かれていた“葵”の心情に触発され、どうしても“葵”を踊ってみたくなりました。
1994年、私は“六条御息所”を作品にして踊りましたが、その時には考えもしなかった“葵”の心、原作から読み取ることが出来なかった“葵”の心がその本には描かれていました。
それを表現したくて、葵の声(語り)と肉体(踊り)を分離して二人で“葵”を演じてみようと思いました。
1月に東京でプレ公演を日本語で上演し、3月にはオーストラリアのアデレード・フェスティバルに参加して、英語で上演して来ました。オーストラリアの人たちに、日本の古典文学の中の女性の心が理解してもらえるのか不安でしたが、“葵”のせつない心情を理解して頂いたらしく、大変好評で、暖かい拍手と言葉を頂き、とても感動しました。
今回は凱旋公演として、日本語で上演致します。

照明:田向澄男
音響:sound-spirit
美術:中嶋天翔

2008年5月23日(金)19:30開演
北沢タウンホール<HP>

入場料◆前売3,000円/当日3,500円(自由席)
問い合わせ◆tel.03-5478-8006(北沢タウンホール事務室)
      tel.03-3419-6318(舞台よろず相談所 K・企画)

企画・制作◆ETOKOダンシングカンパニー
主催●北沢タウンホール【アクティオ(株)】
協力●舞台よろず相談所 K・企画

●坂口江都子(Etoko Sakaguchi)
1970年よりダンスを始める。
東宝芸能アカデミー舞踏科卒業後、劇団四季入団。「子供のためのミュージカル」「越路吹雪ドラマティックリサイタル」「カラマーゾフの兄弟」等に多数出演。
退団後、フリーとなり、東宝ミュージカル、TV、CF等に出演。同時に、篠井世津子ジャズダンススタジオカンパニーメンバーとして活動。「黒豹たちのブルース」シリーズ、渋谷ジァン・ジァン提携公演に出演。
1978年、1982年、二度のNew Yorkダンス留学。
1986年独立。ETOKOダンシングカンパニー設立。今は無き渋谷ジァン・ジァンや池袋芸術劇場等で公演活動を行い、作品を発表し続けてきた。
1996〜1998年、イギリス・エディンバラ・フェスティバル・フリンジに参加。「六条」「西太后」「鏡花」等を公演、好評を博した。
他に、芝居の公演にも意欲的に参加、独自の存在感を感じさせている。

●小林美穂(Miho Kobayashi)
自由劇場、木冬社を経て舞台を中心に活動
現代制作舎 所属
《主な出演舞台》
『朝に死す』『愛の森』『戯曲推理小説』
『アウト・オブ・オーダー』『恋愛戯曲』
『黄色いシャツをあのひとに』
『おたまじゃくしはかえるのこ』
『カメラ・オブ・スキューラ』
『ジョン・シルバー』『うらむらさき』など。
《映画》
『上海バンスキング』