●こちらは「文芸漫談」の過去の公演リストです
スペシャル公演●2007年11月26日(月) カフカ『審判』
世田谷パブリックシアター主催公演
「審判」「失踪者」関連企画
世田谷パブリックシアターが開場10周年を記念して、カフカの長編小説2作品を舞台化し交互に上演する「審判」「失踪者」公演の、関連企画として上演期間中の劇場で開催いたしました。
会 場■シアタートラム
公式ブログ■http://setagaya-ac.or.jp/kafka/
関連企画に関するお問合せ■世田谷パブリックシアター tel.03-5432-1526
作品詳細
『審判』あらすじ
プラハの銀行の支配人ヨーゼフ・Kは30歳の誕生日の朝、突然逮捕される。
Kは無罪を主張するが、訴訟の理由を誰に聞いても何ひとつわからず、有効な解決法は次々と絶たれていく。
逮捕から1年経ったある夜、進展を見せない裁判の仕組みにすっかり疲弊したKのもとに2人の紳士がやってくる・・・。
カフカ <1883年〜1924年>
チェコ出身のドイツ語作家。
プラハのユダヤ人の家庭に生まれ、法律を学んだのち保険局に勤めながら作品を執筆、
どこかユーモラスで浮ついたような孤独感と不安の横溢する、夢の世界を想起させるような独特の小説作品を残した。
その著作は数編の長編小説と多数の短編、日記および恋人などに宛てた膨大な量の手紙から成り、純粋な創作はその少なからぬ点数が未完であることで知られている。
生前は『変身』など数冊の著書がごく限られた範囲で知られるのみだったが、死後中絶された長編『審判』『城』『失踪者』を始めとする遺稿が友人マックス・ブロートによって発表されて再発見・再評価をうけ、特に実存主義的見地から注目されたことによって世界的なブームとなった。
現在ではジェイムズ・ジョイス、マルセル・プルーストと並び20世紀の文学を代表する作家と見なされている。
出演者プロフィール
いとうせいこう
1961年、東京生まれ。
早稲田大学法学部卒業。 作家・クリエーター。
『ノーライフキング』で小説家としてデビュー。
その後『ワールズ・エンド・ガーデン』『解体屋外伝』『豊かに実る灰』『波の上の甲虫』などを執筆。
2013年『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞受賞。
最新作『鼻に挟み撃ち』(2013年すばる12月号)で2度目の芥川賞候補にノミネート。
主なエッセイ集として『見仏記』(共作/みうらじゅん)『ボタニカル・ライフ』などの他、舞台・音楽・テレビなどで活躍。
公式HP=http://www.froggy.co.jp/seiko/
奥泉 光
1956年、山形生まれ。
国際基督教大学大学院修了。小説家・近畿大学教授。
主な小説に『ノヴァーリスの引用』『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『プラトン学園』『グランド・ミステリー』『鳥類学者のファンタジア』『浪漫的な行軍の記録』『新・地底旅行』『神器—軍艦「橿原」殺人事件』などがある。 1993年『石の来歴』で第110回芥川賞受賞。
2009年『神器—軍艦「橿原」殺人事件』で第62回野間文芸賞を授賞。
2014年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞を授賞。
公式HP=http://www.okuizumi.com/