●こちらは「文芸漫談」の過去の公演リストです
Vol.51●2022年11月12日(土)●夢野久作『ドグラ・マグラ』
料 金■2,500円(前売・当日共)全席指定席
開 場■19:00/開 演■19:30/終演予定■21:00
会 場■北沢タウンホール TEL.03-5478-8006
世田谷区北沢2-8-18
作品詳細
『ドグラ・マグラ』梗概
1926年(大正15年)ごろ、九州帝国大学医学部精神病科の独房に閉じ込められた、記憶喪失中の若き精神病患者の物語であり、「私」という一人称で語られていく。彼は過去に発生した複数の事件と何らかの関わりを有しており、物語が進むにつれて、謎に包まれた一連の事件の真犯人や動機、犯行手口などが次第に明かされていく・・・・・。
夢野久作(ユメノ キュウサク) <1889年〜1936年>
日本の小説家、禅僧、陸軍少尉、郵便局長。
幼名は直樹(なほき)、出家名は杉山泰道(すぎやまやすみち)、禅僧としての名は雲水(うんすい)、雅号は萠圓、柳号は三八。
現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。
夢野久作の筆名は、昔の福岡地方の方言で、夢想家、夢ばかり見る人という意味を持つ。
三大奇書の一つ『ドグラ・マグラ』をはじめ、ホラー、怪奇色、幻想性の色濃い作風で名高い。
初期には『九州日報』で童話や今でいう一コマ漫画もかいた。
詩や短歌に長け、『白髪小僧』中の神話、『猟奇歌』のなどに代表される。
父親は政界の黒幕と呼ばれた玄洋社系の国家主義者、杉山茂丸。
長男はインド緑化の父と言われる杉山龍丸。
三男は童話作家の杉山参緑。
「夢野久作と杉山三代研究会」の杉山満丸は孫。
1936年(昭和11年)3月11日脳溢血で死亡、享年47。
出演者プロフィール
いとうせいこう
1961年、東京生まれ。
早稲田大学法学部卒業。 作家・クリエーター。
『ノーライフキング』で小説家としてデビュー。
その後『ワールズ・エンド・ガーデン』『解体屋外伝』『豊かに実る灰』『波の上の甲虫』などを執筆。
2013年『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞受賞。
最新作『鼻に挟み撃ち』(2013年すばる12月号)で2度目の芥川賞候補にノミネート。
主なエッセイ集として『見仏記』(共作/みうらじゅん)『ボタニカル・ライフ』などの他、舞台・音楽・テレビなどで活躍。
公式HP=http://www.froggy.co.jp/seiko/
奥泉 光
1956年、山形生まれ。
国際基督教大学大学院修了。小説家・近畿大学教授。
主な小説に『ノヴァーリスの引用』『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『プラトン学園』『グランド・ミステリー』『鳥類学者のファンタジア』『浪漫的な行軍の記録』『新・地底旅行』『神器—軍艦「橿原」殺人事件』などがある。 1993年『石の来歴』で第110回芥川賞受賞。
2009年『神器—軍艦「橿原」殺人事件』で第62回野間文芸賞を授賞。
2014年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞を授賞。
公式HP=http://www.okuizumi.com/