●こちらは「文芸漫談」の過去の公演リストです
Vol.25●2013年3月2日(土)志賀直哉『暗夜行路』
料 金■2,500円(全席自由)
会 場■北沢タウンホール(TEL.03-5478-8006)
世田谷区北沢2-8-18
作品詳細
『暗夜行路』 梗概
主人公・時任謙作は、祖父と母のあやまちによって自分が生まれたことを知り、打ちのめされる。やがてそれを克服し、直子という女性と幸福な結婚をする。
しかし、彼が旅行中の妻と従兄との過失を知り、それを許そうとしながら、許すことができずに苦しみ、鳥取県の大山(だいせん)に向かう。
そこで一夏を過ごすうちに、自然と調和する広い心境に達し、謙作の急病の枕もとに駆けつけた直子を許す。
直子もまた、夫にどこまでも従おうと心に期する。
志賀直哉 <1883年〜1971年> 小説家
宮城県石巻町生れ。
学習院高等科を経て東京帝国大学文学部中退。
在学中に武者小路実篤、里見怐A有島武郎、柳宗悦らと同人雑誌「白樺」を創刊。
自我の絶対的な肯定を根本とする姿勢を貫き、父親との対立など実生活の問題を見据えた私小説や心境小説を多数発表。
1949(昭和24)年、文化勲章受章。
主な作品 に『和解』『城の崎にて』『暗夜行路』など。
出演者プロフィール
いとうせいこう
1961年、東京生まれ。
早稲田大学法学部卒業。 作家・クリエーター。
『ノーライフキング』で小説家としてデビュー。
その後『ワールズ・エンド・ガーデン』『解体屋外伝』『豊かに実る灰』『波の上の甲虫』などを執筆。
2013年『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞受賞。
最新作『鼻に挟み撃ち』(2013年すばる12月号)で2度目の芥川賞候補にノミネート。
主なエッセイ集として『見仏記』(共作/みうらじゅん)『ボタニカル・ライフ』などの他、舞台・音楽・テレビなどで活躍。
公式HP=http://www.froggy.co.jp/seiko/
奥泉 光
1956年、山形生まれ。
国際基督教大学大学院修了。小説家・近畿大学教授。
主な小説に『ノヴァーリスの引用』『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『プラトン学園』『グランド・ミステリー』『鳥類学者のファンタジア』『浪漫的な行軍の記録』『新・地底旅行』『神器—軍艦「橿原」殺人事件』などがある。 1993年『石の来歴』で第110回芥川賞受賞。
2009年『神器—軍艦「橿原」殺人事件』で第62回野間文芸賞を授賞。
2014年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞を授賞。
公式HP=http://www.okuizumi.com/