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長嶺ヤス子

安 達 原
(あだちがはら)

演出・振付: 中村しんじ


チラシは写真をクリック

2015年5月26日(火) 19:00開演
五反田 ゆうぽうとホール
TEL.03-3494-1840

入場料●全席指定 S席:15,000円 A席:10,000円 B席:5,000円
チケット問合せ●TEL:042-397-4625(長嶺ヤス子ダンスカンパニー)

情報問合せ●TEL:03-3419-6318(K・企画)

プレス資料と写真はこちらから

<踊り>
 長嶺ヤス子
 ラウル・オルテ     
 田代大悟      
 綿引大介
 YAMATO

<演奏>
 三味線・・・今藤政太郎 社中 他
 唄・・・・・今藤尚之 社中 他
 鳴物・・・・藤舎呂船 社中
 笛・・・・・藤舎貴生

<梗概>

今回の「安達原」は、34人の邦楽界の粋を集めた壮大な演奏陣と、黒人ダンサー4人とスペイン人ダンサー1人、そして長嶺ヤス子と、異色の編成で行います。
能とも歌舞伎とも違う、新しい物語の“安達原”をお楽しみ頂きます。

くつがえすことの出来ない運命を背負った女の悲しみは
安達原のすすき野に重く沈み
女の妄想と憤怒は
溶け出した真っ赤な溶岩(マグマ)となって爆発する。

陸奥の闇にうたう子守唄
青い血 だんだらねんころり
赤い血 だんだらねんころり
朽ち果てた鎮守の森に
忍び寄る衣擦れの音
安達原の闇を裂く

『安達原』あらすじ

 子守唄が聞こえる・・・。一人の若妻が幼い娘に歌っている。
ここは都。女は夫と娘とともに幸せな日々を過ごしていた。
ところが、ある日、使える貴人に命ぜられ“不老不死の妙薬”という胎児の肝を得るために、夫と娘に形見を渡し、旅へ出る。
しかし、なかなか妙薬を求め得ず、いつしか女は磊落(らいらく)し、山に籠る身となる。

 月日は巡り、女の家に若い孕み女が一夜の宿を乞うて訪ねてくる。
若い女が眠ったところを襲い、胎児の肝を得ようとする。ところが若い女を殺めた刹那、その懐から、嘗て自分が娘に形見分けした品が出て来て、殺めたのは実の娘と分かる。
女は悶絶し、ついには鬼女となってしまう。
その後、家を訪(おと)なう旅人たちを次々に食い殺していくのだった。

 ある晩のこと、女の家を一人の旅人が訪れる。女はいつものように殺そうとするが、女の磊落を哀れみ、心を通わせてくる旅人に惹かれ、契りを交わしてしまう。
やがて二人は夫婦となり、女は子を孕む。
家には夫さえ入れぬ女の寝所があった。
ある日、女はいつも通り「留守中、決して私の寝所を覘かないで」と言い残し、薪を取りに出る。興味を押さえきれなくなった夫が部屋に入ると、そこには大量の骨が積み上げられていた。夫は「黒塚に住むという鬼はこの女であったか」と驚愕と恐怖を覚え、家から逃げ出す。

 正体を知られたと悟った女(鬼女)は絶望のなか、自らの腹を裂いて孕んだ子を引き出し、胸に抱き、静かに子守唄を歌いながら、その数奇な運命を背負った命を閉じる。


●スタッフ

 構成・・・・瀧澤いっせい
 演出・・・・長嶺ヤス子
 舞台監督・・小林正昭
 振付・・・・ラウル・オルテガ
 振付補・・・門戸竜二
 照明・・・・坂本義美
 音響・・・・(株)カトヤレコーディングサービス
 結髪・・・・奥山光映
 衣装・・・・松竹衣装
 メイク・・・星野尚之
 作詞・・・・杉 昌郎/金子 泰
 作・編曲・・今藤政太郎

 企画・・・・長嶺ヤス子

 主催・・・・長嶺ヤス子ダンスカンパニー

 宣伝広報・・菊地 廣