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●こちらは「文芸漫談」の過去の公演リストです

こちらには、K・企画が行ってきた文芸漫談の全公演を年代順に掲載しています。
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Vol.39●2017年1月28日(土)●谷崎潤一郎『鍵』

    

料 金■2,500円(全席自由)
会 場■日本近代文学館(TEL.03-3468-4181)
    目黒区駒場4-3-55
    
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作品詳細

文芸漫談とは?

作家・クリエーターとして活躍する“いとうせいこう”と、芥川賞作家であり大学教授の“奥泉光”が、耳馴染みのない『文芸漫談』なる公演を、東京の下北沢の北沢タウンホールで年3回のシリーズで行っている。
今回は出前番外編として、神戸出身の作家・横溝正史の「犬神家の一族」に挑戦します。
内容、構成はいたってシンプルで、文学作品を題材にし、笑いを盛り込み、二人で作品を語っていく、漫談形式のトークショーです。
同類のトークショーのように、作品への理解を与えることにこそ違いはないのですが、そこに、博学がユーモアをまとったような二人の『笑い』が入ることにより、お客さまの興味をより深いところまで誘い、“豊かな文学”になるのでは、との試みです。

『鍵』梗概

封建的な家庭に育った貞操観念の強い妻と、初老を迎えた大学教授の夫。
肉体的な下降期にある夫は、妻の旺盛な性欲を満たすことができない。
美しい妻の肉体に日々妄想を募らせ、ついには若い男を妻に近づけることで、自らの衰える性欲を掻き立てようとする…。
 「鍵」は、この夫婦が性を赤裸々につづった日記である。
相手に盗み読みされているかも知れない、という緊張感が、複雑な心理の葛藤を生み、物語をよりスリリングなものにしている。
性欲の虜のような2人も、世間体は案外平凡な夫婦なのかもしれない。そこにこの小説の恐ろしさがある。
日常的な夫婦生活とは、実はもろくも微妙な関係の上に 成立しているのである。
ひとたび「鍵」を開けてみれば、そこには暗く奥深い混沌とした闇の世界が待ち受けている・・・・・。

 『細雪』で美しい物語絵巻を完成させた谷崎が、この小説で日記形式という武器を手に入れ、日本的情緒の深部へと読者を誘い込もうとしていたのであろう。

谷崎潤一郎 <1886年〜1965年> 

明治19年7月24日東京市日本橋区蛎殻町(現中央区日本橋人形町)で生まれる。

府立第一中学校(現日比谷高校)、旧制第一高等学校卒業後、東京帝大国文学科入学。
明治43年に、反自然主義文学の気運が盛り上がるなかで小山内薫らと第二次「新思潮」をおこし、「刺青」などを発表。この年、授業料滞納で東京帝大を退学になる。
明治44年「三田文学」で永井荷風に絶賛され新進作家として世に出る。
大正10年、佐藤春夫と細君譲渡事件(小田原事件)を起こす。
関東大震災後に関西へ移住、関西の伝統をテーマとした「吉野葛」「春琴抄」を世に出す。
戦時中に「細雪」の執筆を始めるが、軍部により中央公論への掲載を止められる。
昭和19年、私家版として「細雪」を印刷配布するがこれも軍部により禁止される。
終戦後、住まいを京都に移し、「細雪」を昭和23年に完成。
昭和24年文化勲章を受賞、住まいを温かい熱海に移し「瘋癲老人日記」等を発表する。
昭和40年7月30日湯河原の湘碧山房で亡くなる。
享年79歳。

出演者プロフィール

いとうせいこう

1961年、東京生まれ。
早稲田大学法学部卒業。 作家・クリエーター。
『ノーライフキング』で小説家としてデビュー。
その後『ワールズ・エンド・ガーデン』『解体屋外伝』『豊かに実る灰』『波の上の甲虫』などを執筆。
2013年『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞受賞。
最新作『鼻に挟み撃ち』(2013年すばる12月号)で2度目の芥川賞候補にノミネート。
主なエッセイ集として『見仏記』(共作/みうらじゅん)『ボタニカル・ライフ』などの他、舞台・音楽・テレビなどで活躍。
公式HP=http://www.froggy.co.jp/seiko/


奥泉 光

1956年、山形生まれ。
国際基督教大学大学院修了。小説家・近畿大学教授。
主な小説に『ノヴァーリスの引用』『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『プラトン学園』『グランド・ミステリー』『鳥類学者のファンタジア』『浪漫的な行軍の記録』『新・地底旅行』『神器—軍艦「橿原」殺人事件』などがある。 1993年『石の来歴』で第110回芥川賞受賞。
2009年『神器—軍艦「橿原」殺人事件』で第62回野間文芸賞を授賞。
2014年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞を授賞。
公式HP=http://www.okuizumi.com/